TINUNG RAMBU
優しい色合いやどこか可愛らしい伝統的なモチーフの織物。ティヌンランブでは、インドネシアのヌサトゥンガラ地区で手織りされた布(イカット)を取り扱っています。ヌサトゥンガラ州はバリ島の隣のロンボク島以東から西ティモールを含む小スンダ列島までの島々をさします。ティヌンランブは、スンバ語で女性の織物という意味です。糸を紡いで、天然の素材で糸をそめ、時間をかけてはたで織る。モチーフは暮らしに根付いたものを表現しています。貝殻やビーズの刺繍も含め、昔ながらのやり方で織られた美しい布は繊細で味があります。
ティヌンランブの代表ステファニーさんは、スマトラ出身のパワフルでチャーミングな女性。スンバにも彼女のルーツがあります。彼女は、織物は家族の生活を助ける手段だけでなく、次世代に引き継ぐべき大切な文化だと語ります。特に力をいれているのはスンバ島レンデンス郡バタニンという村。主に17人の女性たちがティヌンランブの布を織っています。伝統の儀式を大切にする村の暮らしは、家畜と、乾季のタバコ栽培、雨期のトウモロコシ栽培からおもな収入を得ていますが、恵まれた地域ではありません。不安定な収入を補ってきたのが織物です。糸を染める木の根や葉、珊瑚、サトウキビ。インディゴの藍、ノニナッツと大根の根からは赤い色。染料を作るのは伝統の手法ですが、森でとれる泥から黒い染料を作り出せる職人は現在一人だけになってしまいました。この地域の伝統文化と地域遺産の保護と発展のために、女性を支援する教育センターの設立やダイレクト・トレードに取り組んでいて、2024年までに持続可能なビジネスエコシステムを形作るのを目標としています。美しい織物文化と生活支援のために、ステファニーさんはインドネシア中を積極的に飛び回っています。
お取り扱い
- 水で手洗いし、日陰干しをしてください。
- 直射日光の当たらない乾燥した場所で保管ください。
- アイロンがけをしないでください。
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