Ibu Bumiは、バリ島のブラワ地区にある小さなお店。可愛らしい外観でガラス扉をあけると環境に優しい家庭用品が並んでいます。環境に良いだけでなくセンスを感じる素敵な商品が並んでいるところが魅力。値段も良心的なので、ちょっとしたギフトとしておすそ分けしたくなってしまう、そんなエコフレンドリーな商品がいっぱいです。
IbuBumi(イブブミ)とは、インドネシア語で「母なる大地」を意味します。イブブミの活動は母なる大地に答えを求める切実な必要性から生まれました。
バリ島は自然に恵まれた島という印象がありますが、ある時、アネッテさん(オーナー)は、環境の変化、特に水質の汚染に気づきました。そして彼女は昔彼女の祖母が「レラク」という木の実を使って洗濯をしていたことを思い出したのです
レラクの実は自然にサポニンが含まれており泡立つ性質があります。自然の物質で水路を汚さずに選択が出来るということに気づいた彼女は試行錯誤の末にレラクを「ソープナッツ」と名づけ、洗濯用洗剤の代替品として、地元の人々や外国人に安価で販売することにしたのです。コストを抑えれば、地元の人たちを変えることができ、そこから変化が始まると考え、それは実際に人々を動かし始めました。
さらに、環境になるべく負荷をかけないためには、日々どういう生活をしていくべきなのか?に取り組み、「ゴミをださない、プラスティクを使わない生活をしていきましょう」というテーマを掲げました。
元々在住の西洋人の多いバリ島では、環境問題についてのとりくみは比較的早い段階から始まっていた気がします。それはあくまで外国人のはじめたエコ活動でした。ですがここ数年、地元インドネシア人の間でも積極的な取り組みがはじまっています。Ibu Bumiの活動はその先駆けのひとつです。
現在お店の棚には、再利用可能な蜜蝋のラップ、竹製のストロー、万能バッグ、そしてもちろん、伝説的な洗剤であるソープナッツなどのベストセラーが並んでいます。Ibu Bumiの環境にやさしい製品は、安いだけでなく、効果があるという評判が広まっています。生産と流通においてプラスチックを一切使用しないという方針で、進化的な革命を起こしています。商品のパッケージにも堆肥化可能な素材が使われています。
何を買っているのか、どのように使っているのか、といったことに疑問を持ち始めること。”製造過程で環境にダメージを与えていないか?”この製品を使うと、環境に悪影響を与えないだろうか?”私は環境に配慮しているだろうか?”
そして、どうしたらもっとよくなるのか?
イブブミは問いかけ続けています。